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インターネット進化が企業間取引にもたらすインパクト

 企業は徹底的に低価格を追及することが可能。受発注の効率化のメリットも大きい

 

●究極の企業間市場が誕生する

 

 インターネット進化の最大の推進力は、なんといっても企業間の電子商取引、つまりBtoBである。

 そこに衝撃的なニュースが流れた。アメリカのGM、フォード、ダイムラークライスラーの3社が、部品調達ネットを統合するというものだ。驚くのはその規模で、なんと2500億ドル(27.5兆円)に及ぶという。世界最大のサイバーマーケットの誕生である。

 例えばクルマの場合、1台数満点の部品からつくられる。こういった部品を、世界中の部品メーカーの中から、価格や納期などを比較しながら調達するのが経済的に見て合理的なものはいうまでもない。しかし、今までは世界の部品メーカーの価格を一覧すること自体が不可能であった。それを可能にしたのがインターネット進化である。

 世界共通のインターネットという仕様に乗れば、いつでもデータ交換が可能になる。1つのホームページにその情報を集めれば、そこがそのまま市場になる。発注元は、世界中から最も安い部品を調達できる。受注先の部品メーカーは、最も高く買ってくれるところに納品できる。今まで、経済学が理念的に想定してきた完全競争市場、それに近いものがサイバー市場として実現することになる。

 

●見逃せない「情報の蓄積」のメリット

 

 eコマースのもう1つのメリットは、受発注にともなう処理がすべてホームページ上で行えるという点である。契約から決済までのホームページ上で行うことで、大幅な事務作業の効率化が図れる。さらに、こういったすべてのプロセスがデジタル情報として蓄積されるので、その後の経営判断などの素材できあがっていく。また、そういった情報を企業内や企業間でナレッジシステムとして共有することで、新たな経営戦略が立てられていく。

 BtoBは、企業の受発注から総務部門、経営戦略部門までのあり方を根本から変えていくのである。

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