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ITによって進化しはじめた日本企業たち②

JALとJTB。これまでビジネスのパートナーだった2社がライバル化へ変化しつつある

 

●JALもチケットのネット直販を開始

 

 これまで、大手航空会社と大手旅行代理店はあうんの呼吸でパートナーであり得た。航空会社は旅行代理店のおかげで利用者が獲得できていたし、旅行代理店は航空会社から得るマージンが大きな収入だった。航空チケットはしばしば大量に旅行会社へ安い価格で安いツアーを企画することもできた。

 しかし、ネット上で格安航空チケットなど販売されたのを受け、国内最大航空会社のJALは、1999年にホームページ上で「藤原紀香」と一緒の誕生日ツアーを募集。あっという間にいっぱいになった。行き先は沖縄。ホームページアクセス回数も急上昇した。

 さらに2000年2月、インターネットで予約すれば航空チケットを25%割り引くサービスを開始した。ホームページはもとより、携帯電話などからもチケット購入や空席情報などの入手ができる。航空会社が、旅行会社を介さず、直接利用者に販売し始めたのだ。

 それだけ、航空会社は旅行会社に支払うマージンを削減できるわけだ。

 

●迎え撃つ旅行代理店の戦略

 

 一方旅行代理店であるJTBでは、インターネット上の旅行商品の予約、決済まで電子的に一括して行うことができる会員制のインターネットサイト「インフォクルー」を解説している。営業時間以外や休日にも商品を販売できる点、店舗に来られない客層を取り込める点が、成果として評価されている。

 航空会社がチケットをインターネットで直販するようになって、旅行代理店の経営はダメージを受けている。そこで旅行代理店もインターネットを駆使して新しいサービスに取り組んでいる。航空会社と旅行代理店というパートナーが、ライバルとして新たな競争をはじめるようになった。インターネット進化は、これまで予想もしなかった新たな企業間競争を生み出していくといえる。

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