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ITによって進化しはじめた日本企業たち③

 インターネット進化の流れを的確に捉えている企業は、既存の技術を巧みに活用している

 

●インターネット進化と自社の事業を結びつける

 

 帝人は、繊維業からIT分野に大きく踏み出そうとしている。

 フロッピーディスク、MOなどの記録メディアを生産する一方で、在宅医療機器レンタルなどの分野に進出している。記録メディアでは、繊維産業の特色を活かし、素材からの一貫生産で業界トップ企業となっている。

 構造不況業種が、みずからの事業を活かしながらインターネット進化を利用して、先端産業に変身しようという取り組みが注目される。

 また富士ゼロックスは、2000年2月、字や技術を活かして新しいタイプの出版・書籍事業を開始した。

 BookParkと名づけられたこのサービスは、まず本を印刷することなく、ホームページ上に置く。ユーザはこれを検索し、注文すると、そこではじめて印刷、製本がはじまる。1週間以内で出来上がった本が配達される。この印刷・製本の部分に、富士ゼロックスが培ってきた技術を活かそうというわけだ。

 1冊当り2000円程度と、一般の書籍と遜色ない値段がつけられている。ちなみに、本の一部だけ内容を覗くことのできる「立ち読み」コーナーもネット上につくられている。

 

●ネットワークサービスもますます拡大

 NECは、インターネット進化の加速化を踏まえて、自社のネットワークサービスを強化しはじめている。同社が提供するインターネットサービス「BIGLOBE」内において、人材派遣会社と求職希望者のマッチングサービス「人材宝庫」を開始したのだ。ネットによる人材派遣サービスは国内初である。パソコンから多数の人材派遣会社の情報を閲覧でき、1回の登録で複数の派遣会社に登録できる。

 こういったサービスが普及することで、ハローワーク(職安)もホームページをつくり、インターネット進化に乗り遅れまいと必死となっている。

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