IT革命で産業はこう変わる TOP > IT革命と産業 > インターネット進化とサプライチェーン・マネジメント

インターネット進化とサプライチェーン・マネジメント

 ITを部品調達から製造、流通、販売にまで徹底活用し、消費者のニーズに応えよ

 

●消費者ニーズが見えないことの問題点

 

 メーカーがモノをつくり、消費者の手にわたるまでには、途中に卸売業者や小売店が介在する。このため消費者のニーズがダイレクトにメーカーには伝わらないし、流通段階での在庫などの情報も伝わりにくい。

 そこで、部品や原料を調達して、製造して、流通を経て、消費者の手にわたるというモノの流れ(サプライチェーン)を、一体化して管理しようというのが、「サプライチェーン・マネジメント」である。チェーン全体で、企業を超えて情報を共有化し、総合的に管理、調整しようというのである。

 そのために必要なのが、データをインターネットで共有できるようにするための汎用データへの転換である。逆にいえば。サプライチェーン・マネジメントは、インターネット進化の中でインターネット環境が整うことで本格化したともいえる。

 

●デル社が実現した驚異的な短期納品

 

 従来の限られたグループ企業内のEDI(電子データ交換)では、中小メーカーや新規の取引相手との連携は難しかった。しかし、インターネットをベースにした「WEB EDI」では、より柔軟なサプライチェーン・マネジメントが可能となる。

 サプライチェーン・マネジメントの成果はまず納期で見ることができる。

 今やパソコン販売世界一のデル・コンピュータの納期は、オンラインでの注文を受けてからわずか5日である。しかも消費者1人1人の注文に応え、必要な希望、必要なソフトだけを備えたカスタマイズメイドのパソコンを供給する。企業側としてはこの結果、在庫が減り、無駄な資材発注も防ぐことがキャッシュフローの向上も期待される。と同時に消費者のニーズに応えるシステムを実現できる。

 サプライチェーン・マネジメントは、インターネット進化時代の企業経営の1つの切り札となっているのだ。

    ページトップへ戻る
    Copyright(C) IT革命で産業はこう変わる All Rights Reserved.